黒滝村と林業

吉野林業・吉野材の歴史・特徴

黒滝村を含む吉野地域では約400年前から、杉やヒノキを植林してきました。当時から、吉野地域から切り出された木材は、その木目の美しさや木の香り高さから、大阪城をはじめとする城や寺社の建築用材として、また、酒樽の用材として利用されてきました。また植林方法も独特で、「密植」や「多間伐」などの技術により、きめ細やかな手入れがされており、品質の良い「吉野杉」は人工の日本三大美林として有名です。早くから植林が行われてきたため、村の森林のうち実に9割が人工林となっており、黒滝村は杉と桧の村といえるでしょう。

「森林の村黒滝」 パンフレット

森の森林度グラフ

吉野杉とは

吉野郡の中でも主に東吉野村、川上村、そして黒滝村で産出される杉が吉野杉として特に珍重されてきました。木目の均一さや濃い桜を思わせるような赤身、無節の材は、高級建築材として使用されてきました。

吉野杉生産マップ

吉野林業の特徴

借地林制度

木材生産の利益が低く、村外の商業資本に依存するしかなかった元禄年間(1688年~1704年)に始まった、自身の生活を守るために土地の所有権と使用収益権を分離する制度です。

山守制度

離れた土地から山林の経営監督が難しいことから、村外所有者が山林所在の地域住民の中から信用のある者を選んで、山守として保護管理を委託する制度。明治末期以降から採用され始めました。

密植

一般的には1ha当たり3,000本程度を植林しますが、吉野地方では1ha当たり8,000本程度植林しています。幹を太らせずに高さを伸ばすことができ、年輪幅が密で均一な強い材となるのです。

「吉野林業」概要パンフレット(奈良県HPリンク)

大極殿の柱

平城京大極殿に使用された黒滝村産の桧

このページの内容に関するお問い合わせ先

黒滝村役場 林業建設課
〒638-0292 奈良県吉野郡黒滝村大字寺戸77番地
TEL:0747-62-2031 FAX:0747-62-2569

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